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家族信託の同意権者・指図権者とは

家族信託における登場人物の中に、指図権者や同意権者と呼ばれる人が含まれることがあります。ともに、信託財産の管理・運営において、受託者を上回り実権を持つ立場です。それぞれの役割や注意点などについて解説します。

指図権者とは

指図権者とは、家族信託における信託財産の管理・運用において、受託者に対して指図する権利を持つ立場の人のこと。本来、信託財産の管理・運用権は受託者にありますが、受託者に対して管理・運用内容の指示を出せる特別な立場が指図権者となります。

指図権者の具体的な役割とは?

一般的な受託者が行う内容、たとえば生活費や入院費、入所費の入金などについて、指図権者の指示にしたがって受託者が行います。それらレギュラ―的な作業に加え、委託者に対する現金の臨時入金など、イレギュラーな作業を指図する場合もあります。

指図権者の設置がおすすめの例とは?

経営者が子供に自社株を委託する際、経営者の判断能力が健在で、かつ子供の経営能力が不十分な場合には、経営者・委託者たる親が指図権者の立場となることは有効です。

経営者の判断能力が不十分になってきたとしても、受託者たる子供が筆頭株主としての実質的な権利を引き継ぐことから、経営に空白が生まれません。

指図権者を置くときの注意点とは?

実は指図権者とは、信託法の中で存在する立場ではなく、契約者同士で任意に設置する立場。法的に権限の範囲が決められていないことから、場合によっては、指図権者に極めて大きな権限が集中する可能性があります。

しかしながら、指図権者に強大な権限が集中してしまうと、受託者の存在意義が薄れることは必至。ひいては、家族信託というシステム自体の意義や、家族信託を選択した意味も揺らいでしまいます。

指図権者は、家族信託システムをバランス良く運用するための補佐役、という位置づけが適切ではないでしょうか。

同意権者とは

同意権者とは、家族信託における信託財産の管理・運用において、受託者の考えに同意権を持つ人のこと。同意権の中には「同意しない権利」も含まれることから、実質的な立場としては受託者よりも上となるでしょう。

なお同意権者は、同意する・同意しないという行為を通じ、実質的には受託者に対して指図をすることができます。すなわち両者は、おおむね同じような立場と言っても良いかもしれません。したがって、同意権者の「具体的な役割」や「設置がおすすめの例」「置くときの注意点」は、上記の指図権者と同じと考えて差し支えないでしょう。

  橋本
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