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家族信託における信託管理人と信託監督人とは

家族信託に関して調べていると、信託管理人や信託監督人という言葉を目にすることがあります。似たような言葉なのでややこしいところですが、ここで、それぞれの意味の違いを明確にしておきましょう。

信託管理人とは

信託管理人とは、現存しない受益者の利益を守る立場の人のこと。「現存しない受益者」とは、主に「まだ生まれていない子供」を指します。通常、受益者の利益を守る人は受託者になりますが、その受託者の行為が「まだ生まれていない子供」の利益を適切に守っているかどうかを監視する立場の人が、信託管理人です。

本来であれば、受託者の行為を監視する人は受益者自身となりますが、受益者が現存しない以上、受託者の行為を監視する人はいません。そこで法律により、受託者の行為を監視する信託管理人を置くことができる(信託法第123条1項)、と定められた形です。

信託管理人の主な仕事

信託管理人の仕事や権限の範囲は、原則として自由に決めることができますが、おおむね次のような内容が信託管理人の仕事となります。

受託者に対する信託口座の開示請求

3ヶ月に1度などの定期的なペースで、受託者に対して信託口座の通帳を開示するよう請求します。現金に違和感のある動きがないかどうかを確認することはもとより、定期的に開示させることにで、受託者に対して緊張感を持って管理するよう促すことも目的となります。

受益者に帰属すべき収益の動きの確認

大口の支出や使途不明金の有無、家賃などの定期的な入金の管理、請求書や領収書の内容確認などを通じ、受益者に帰属すべき収益が適切に管理されているかをチェックします。

信託管理人になれない人

次に該当する人は信託管理人になることができません(信託法第124条)。

「成年被後見人」とは、重度の精神疾患などを理由に後見人が付いている人のこと。「被保佐人」とは、精神疾患などを理由に保佐人が付いている人のことを指します。

信託監督人とは

信託監督人とは、現存する受益者の利益を守る立場の人のこと。受益者の利益を守る立場の人は、本来であれば受託者になりますが、その受託者が適正に受託行為を行っているかどうかは分かりません。そこで、受託者の受託行為が適正かどうかを監視する立場として、信託監督人を設置することができると定められました。

もとより受託者の行為を監視する立場の人は受益者になりますが、その受益者が未成年であったり精神障害を持っていたりなどの理由で監視能力が不十分な事例において、信託監督人が設置されることがあると理解しましょう。

信託管理人と信託監督人の主な違い

信託管理人と信託監督人の主な違いは、受益者が現存していないか、現存しているかという点になります。現存していなければ信託管理人が設置されることがあり、現存していれば信託監督人が設置されることがある、ということになります。

それぞれの役割は、ほぼ同じです。また、上で説明した「なれない人」の条件も両者ともに同じになります。

  橋本
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